感染の順番 2020 10 4

書名 ここまでわかった新型コロナ
著者 上久保 靖彦  小川 榮太郎  WAC BUNKO

 著者の説は、賛否両論がありますが、
十分に説得力があると思いました。
 新型コロナウイルスには、時系列でいうと、
S型、K型、G型に変化していったという。
 わかりやすくするために、私が勝手に命名すると、
S型は初期型、K型は中期型、G型は後期型となります。
 本の記載によると、
G型については、武漢G型と欧米G型に分かれますが、
世界各地で猛威をふるったのは、G型です。
 欧米G型については、ウイルスが武漢から上海へ行き、
イタリアで変異して、G型になった可能性があるという。
さらに、アメリカに行ったという。
 問題は、感染の順番です。
S型→K型→G型と、順番に感染していくと、
大事に至らず、
つまり、感染者が少なく、死者も少ないという。
 一方、K型の流行がなく、
いきなり、G型が入ってくると、
感染者が多く、死者も多くなる可能性があるという。
 日本の場合は、幸か不幸か、優柔不断だったので、
国境を封鎖するのが遅れて、
K型が入ってきて、K型が蔓延してしまった。
その後、G型が入ってきたという順番です。
 日本においては、S型が2019年12月に入ってきて、
K型は2020年1月中旬以降、G型は2020年3月以降と推定できるという。
 なぜ、このようなことがわかるかというと、
「ウイルス干渉」から推定できるという。
 新型コロナウイルスが蔓延していると、
インフルエンザウイルスは感染できないからです。
 本来であれば、2019年12月から2020年1月という時期は、
インフルエンザウイルスが大流行している時期です。
 しかし、この時期のインフルエンザウイルスの感染者数は少なく、
グラフには、奇妙な波形が現れます。
 この奇妙な波形は、S型が入ってきて2019年12月頃から市中に広がった、
K型が入ってきて2020年1月中旬から市中に広がったことを意味するという。
 そうすると、日本人のほぼ全員は、
新型コロナウイルスのS型とK型に感染してしまったということになります。
そこに、強毒型のG型が入ってきても、大事には至らなかったということでしょうか。
 欧米は、不幸なことに、
K型の蔓延がなく、いきなりG型が入ってきたので、
感染者も死者も非常に多くなってしまったという。
 この本の説が正しかったかは、
来年の3月にならないとわからないものがありますが、
日本と欧米において、感染者数と死者の数があまりにも違うことを説明できるかと思います。
 ただし、注意すべきは、
「日本人のほぼ全員はS型とK型に感染してしまった可能性がある」と書きましたが、
「過疎地域」や「都会においても隔離された環境」においては、
S型とK型が届いていないが、そこへG型がやってくるという心配があります。

コウモリ 2020 6 27
 新型コロナウイルスの流行によって、
コウモリは、世界中で「嫌われもの」となってしまいました。
新型コロナウイルスがコウモリ由来とされているからです。
 さて、コウモリというと、
洞窟に生息しているイメージがあるでしょうが、
実は、違うのです。
 私が生まれた地域は、
広大な田園地帯に集落が点在しているところです。
 子供の頃は、昆虫採集をしていましたが、
夏の昼間は、気温が高いので、
夕方、涼しくなってから出かけました。
 そうすると、鳥のようなものが飛んでいました。
しかし、飛び方が奇妙だったので、
両親に聞いてみると、コウモリだったのです。
 夕方、薄暗くなってくると、
かなりの数のコウモリが飛んでいました。
何匹かは、威嚇のためか接近してくるコウモリもいました。
 そういうわけで、私の子ども時代は、
コウモリは、身近な存在だったのです。
 一方で、コウモリは、感染症の原因となる病原体を保有しているとされます。
コウモリは、「ウイルスの宝庫」とも言われます。
もちろん、コウモリから直接、人間には感染しないと言われています。
 ただ、よく覚えていませんが、
昆虫採集の際に、コウモリの排せつ物に触れたことや、
コウモリに噛まれたことがあったかもしれません。
 このような体験が、
今回の新型コロナウイルスの流行に対して、
どのように役立つかわかりませんが、
昔は、田舎の人にとっては、コウモリは身近な存在でした。






















































スマートフォンのトップページへ